西武ライオンズの2026年シーズンが、予想外の展開でスタートを切ることになった。
チームの二本柱として期待された今井達也投手のアストロズ移籍が決まる一方で、髙橋光成投手がメジャー3球団からオファーを受けながらも西武残留を決断。
この決定は、3年連続Bクラスに沈むチームにとって大きな希望となった。
今井投手という絶対的エースを失いながらも、髙橋投手の残留によって投手陣再建の道筋が見えてきた西武。
果たして2026年シーズン、ライオンズの投手力はパ・リーグでどのレベルに位置するのだろうか。
髙橋光成投手残留がもたらした「想定外の朗報」

2026年1月4日、西武は髙橋光成(たかはし こうな)投手との契約合意を正式発表した。
ポスティングシステムでメジャー挑戦を表明し、実際に3球団からオファーを受けていた髙橋投手だが、最終的に西武との複数年契約を選択。
この契約にはシーズン終了後のオプトアウト条項が含まれており、2026年シーズン終了後に再びメジャー挑戦の道が開かれている。
広池浩司球団本部長は「チームにとって非常に大きな戦力です」とコメント。
今井達也投手の移籍が確定していた西武にとって、髙橋投手の残留は文字通り救いとなった。
髙橋光成投手は2014年ドラフト1位で入団以来、西武投手陣の中核を担ってきた右腕。
2025年シーズンは24試合に登板し、8勝9敗、防御率3.04、投球回148回の成績を残している。
勝ち越しこそできなかったものの、これは打線の援護不足が原因であり、投球内容自体は安定していた。
イニングイーターとしてローテーションを守り続けた実績は大きく、今井投手が抜けた穴を完全に埋めることは難しいとしても、経験豊富な髙橋投手の存在は若手投手陣にとって精神的支柱となるだろう。
一方、アストロズへ移籍した今井達也投手は、2025年シーズンに10勝を挙げ、防御率1.92という圧巻の成績でパ・リーグ最優秀防御率4位にランクイン。
3年総額最大98億円(約6,300万ドル+出来高)という大型契約での旅立ちとなった。
注目すべきは、ポスティングの譲渡金です。
契約総額の約20%がMLB規定により元の球団に支払われるため、西武には約20億円前後の譲渡金が入る計算となる。
今井投手という絶対的エースを失う痛手は大きいが、この資金を使った補強が可能になるという経済的メリットも無視できない。
球団運営の視点から見れば、決して悪い決断ではなかったと言えるだろう。
2025年データで見る西武投手陣の現在地

では、数字で見たとき、西武の投手力は実際どうなのだろうか。
2025年シーズンのパ・リーグ・チーム防御率ランキングを確認してみよう。
【2025年パ・リーグ チーム防御率ランキング】
- ソフトバンク:2.39
- 日本ハム:2.53
- 西武:2.99
- 楽天:3.37
- オリックス:3.37
- ロッテ:3.60
驚くべきことに、西武はパ・リーグ3位の防御率を記録していました。
リーグ順位は5位に沈んだものの、投手力という観点では上位に位置していたんです。
ここから見えてくるのは「投手陣は踏ん張っているが、打線の援護が足りない」という構図です。
個人成績を見ても、今井達也投手(防御率1.92、10勝)をはじめ、
隅田知一郎投手(10勝10敗、投球回159.2回)、渡邉勇太朗投手(防御率2.69、7勝9敗、投球回134回)、
與座海人投手(防御率2.50、6勝5敗、投球回93回)、菅井信也投手(5勝5敗、投球回55回)など、好投手が揃っています。
問題は投手陣ではなく、むしろ打線の貧弱さにあったと言える。
パ・リーグ6球団投手力比較:西武の立ち位置

2026年シーズンを展望する上で、パ・リーグ各球団の投手陣と比較してみましょう。
パ・リーグ
【ソフトバンク】
投手王国は健在も有原投手流出 2025年防御率2.39でリーグトップ。
最優秀防御率のモイネロ投手(防御率1.46、12勝3敗)を筆頭に、大関友久投手(防御率1.66、13勝5敗)など層の厚さは圧倒的だ。
ただし、14勝を挙げた有原航平投手が自由契約となり日本ハムへ移籍したことは痛手。
それでも2026年も優勝候補筆頭の投手力を維持すると見られる。
【日本ハム】
防御率は2.53でリーグ2位だが、有原投手加入で更に強力に!
伊藤大海投手、北山亘基投手(防御率1.63、9勝5敗)を中心に、先発・救援ともに安定していたところへ、ソフトバンクから有原航平投手が自由契約で加入。
これはとてつもなく大きな補強です。
加藤貴之投手、山崎福也投手など若手の成長も著しく、総合力は高い。
2026年は投手力でソフトバンクに並ぶか、もしかすると上回る可能性もある。
【西武】
今井投手離脱も髙橋投手残留で希望あり 防御率2.99で3位。
今井達也投手の離脱は痛いが、髙橋光成投手の残留、渡邉勇太朗投手、隅田知一郎投手、菅井信也投手など若手の台頭に期待が集まる。
新外国人ワイナンス投手の加入もプラス材料。
ただし、今井投手クラスのエースの穴を埋められるかが鍵となる。
【楽天】
前田健太投手復帰で巻き返しなるか 防御率3.37で4位。
早川隆久投手を軸に、今オフは前田健太投手の日本球界復帰が話題となった。
メジャーで豊富なキャリアを積んだマエケンが、楽天投手陣をどこまで引っ張れるかが注目される。
【オリックス】
宮城投手中心の立て直しが課題 防御率3.37で楽天と並んで4位。
宮城大弥投手(防御率2.39、7勝9敗)がエース格として君臨するが、投手陣全体の底上げが必要だ。
【ロッテ】
投手陣再建が急務 防御率3.60でリーグ最下位。
投手陣全体の立て直しが急務となっており、2026年も苦戦が予想される。
2026年西武投手陣の3つの課題と展望

髙橋光成投手が残留したとはいえ、西武投手陣の課題は明確だ。
3つの課題と展望
【課題①エースの不在】
今井達也投手という絶対的エースを失った今、開幕投手を誰が務めるのか。
髙橋光成投手が最有力だが、彼はイニングイーター型であり、今井投手のような圧倒的な制圧力はない。
筆者の予想では隅田知一郎投手が昨年の成績からすると妥当だと思う。
若手の菅井信也投手(22歳)などが飛躍するか、新外国人ワイナンス投手が期待に応えられるかがポイントとなる。
【課題②先発ローテーションの安定】
2025年シーズン、規定投球回に到達したのは隅田知一郎投手、今井達也投手、武内夏暉投手の3名のみ。
髙橋光成投手、渡邉勇太朗投手も148回、134回と一定のイニングを投げたが、シーズンを通じてローテーションを回すには、さらなる投手の成長が必要だ。
【課題③リリーフ陣の整備】
先発が安定していても、リリーフ陣が崩れればゲームを落とす。
セットアッパーとクローザーの明確化が求められる。
【希望材料】
一方で、希望もある。
新外国人アラン・ワイナンス投手(30歳・右投右打)は、3Aで高い奪三振率と低い与四球率を記録しており、即戦力として期待できる。
また、菅井信也投手は160キロを超える速球を持つ若き逸材。
ワイナンス投手が本格的にブレイクすれば、今井投手の穴を埋める存在になり得る。
まとめ:投手力「中の上」でAクラス浮上は可能か

結論として、2026年シーズンの西武投手陣は、パ・リーグ12球団中「4〜5位レベル」と評価できるでしょう。
防御率3.00前後を維持できれば決して悪くない数字だが、ソフトバンク・日本ハムのような「投手力で圧倒する」レベルには届いていない。
ただし、西武の問題は投手陣よりも打線にある。
2025年の防御率2.99は立派な数字であり、髙橋光成投手の残留、若手の成長、新外国人の活躍が重なれば、投手陣は十分に戦える。
むしろ、打線が援護できるかどうかが、西武のAクラス復帰を左右する最大の要因だろう。
西武ファンにとって、今井達也投手の移籍は寂しい限りだが、髙橋光成投手の残留は予想外のギフトだった。
約20億円の譲渡金を活用した補強も期待される中、2026年シーズン、ライオンズ投手陣がどこまで奮闘するのか。
パ・リーグのライバル球団ファンも、「投手は頑張っているのに勝てない西武」という構図がどう変わるのか、注目せざるを得ないだろう。

しつ爺、西武の投手陣って意外と悪くないんだね。
防御率3位なのに5位って…

左様でございます。
問題は投手陣ではなく、打線の援護不足。
髙橋光成投手が残ってくれたのは僥倖ですな。

譲渡金の20億で打線を補強すれば、Aクラスも. . .
いや優勝だって狙えるんじゃないか!





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